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子どもの「ほめ方」「叱り方」③(監督から)日誌11/22 17:56

          齊藤 秀樹  監督

 
 

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2021/10/12

「食育」について考える①(監督から)

Tweet ThisSend to Facebook | by:スタッフ
  「食育」について考える①  監督 齊藤 秀樹
  
    このことについては以前からぜひ機会があったら書いてみたいと思っていましたが、現在、食品ロスとか食品廃棄の問題がよくニュースに取り上げられています。現役の校長時代も教室を回ると、子どもたちの偏食の多さがとても気になっていました。そこで今週から2週にわたって「食育」というテーマで書いていきます。

    現在の日本は大変食生活に恵まれた国です。飢えに苦しむ世界中の子どもたちの情報を聞くにつけ、「まずいから」「食べたくないから」といって、自分の好きな物だけを食べて生きていける日本の子どもたちはつくづく幸せだなと思います。しかし問題なのはこうした偏食生活に何の疑問も持たずに、これが当然のような感覚を持ってしまっていることです。

  現在は“グルメブーム”(コロナ禍での自粛期間は除く)で、うまい店の紹介や食べ歩きの本が売れ、テレビでは毎日のように行列の出来る店や名旅館の豪華な夕食が紹介されています。まあ、餓死した日本人のニュースは滅多に聞きませんから、「食」はもはや「生存」とは別の話になってきているのかもしれません。こういう話をすると「いやそんなことはありません。今は『グルメブーム』以上に『健康食ブーム』だから、みんな食については関心を持ち、自分の健康には十分に気を遣っています。」という方もいるでしょう。しかしこれは私のように毎年身体のあちこちが健康診断(人間ドック)で引っかかり、真面目に「このままではいかん。」と思っている大人の世界の話で、特に若者たちはレトルト食品やコンビニ・ファーストフード食を安易に食べたり、激辛ものや食べ放題を好んだりしています。また不足している鉄分、カルシウムや繊維質は栄養ドリンクやサプリメントを飲めば大丈夫だと思っているのが現実です。

 さてズバリ核心に入ります。子どもは親に養われている存在です。親が一生懸命働いたお金で“食べさせてもらっている”のです。ところが、子どもがかわいいから、育ちざかりだからと行って、子どもを「メインゲスト」の席に座らせて、母親が作ってくれている食事を“食べてやっている”存在にはなっていないでしょうか。「何でカレーに、にんじんを入れるんだよ。」「どうしてぼくのおかずがお母さんより少ないんだ。」なんて偉そうに腹を立てている子は、まさに「子ども中心型食卓」で甘やかされて育ってきた典型ではないかと思います。学校でも、残りの給食を他人のことなんか全く考えずに全部一人でおかわりしてしまう子。嫌いな物は全く手をつけず、いつも平気で大量に残してしまう子。挙げ句の果ては、先生の給食が自分より多いと文句を言って怒っている子までいる始末です。

 多少大げさかもしれませんが、「豊かさ」は大人の世界に限定して、子ども世界とは分けて考えた方がいいのではないかと思っています。親が焼き肉で子どもがコロッケという夕食があってもいいし、回転寿司に行ったら、大人は中トロ、子どもは赤身でも文句を言わない子どもに育てたいものです。ある調査によると、人間の味覚は18才までに形成されてしまい、若いころの味覚歴が将来の「味覚オンチ」を作ってしまうそうです。

    先行き不透明な変化が激しい社会の中で、子どもたちが大人になったとき、今と同じような豊かな食生活が送れるとは限りません。どうぞ、生きるために、食べるために働くのは大変なことなのだと教えてあげてください。子ども時代の今だからこそ、あらゆるものを食べ、健康な身体と多様な味覚を身につけさせることは必要不可欠です。
                                    
    食生活の豊かな日本だからこそ、子どもをそれに巻き込み「自分に甘く、わがままな子」に育ててはいけないと思います。
                                                                   つづく

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