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          齊藤 秀樹  監督

 
 

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2017/02/14

「男の子」と「女の子」の育て方(監督)

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「男の子」と「女の子」の育て方     監督 齊藤 秀樹

  さて今回は前回の「父親と母親の役割」に引き続き、「男の子と女の子」の違いとその育て方について考えていきたいと思います。


  まず最初に「性」(男女)という言葉には、2つの側面があるということを理解する必要があります。
   1つ目は「生物的・肉体的な性別」、2つ目は「社会的な性役割」の2つです。人間は生まれ持っている自分の性(生物的・肉体的な性)を土台に、社会の中で一定の役割やそれに相応しい行動を取るよう周りから期待され、それを自分の個性や特性として身につけて(社会的な性役割)いきます。


  ここに小学校5年生を対象とした「子どもの性意識」という調査があります。この調査によると「男なんだから~」「女なんだから~」と言われた経験は、女の子の場合「女なんだからきちんとしなさい」が6割、「女なんだから行儀よくしなさい」が5割、男の子の場合は「男なんだから女の子に負けてはいけない」が7割、「男なんだから泣いてはいけない」が6割いたそうです。このように多くの親は「男の子には男らしく、女の子には女らしく育てたい」と考えていることがわかります。この結果、当然子どもは無意識のうちに親の期待に応えようとします。この調査の中に「自分の良い所はどこですか」という問いがありますが、男の子は「元気な所、たくましい所、頭がよい所」をあげる子が多く、女の子は「おとなしい所、かわいい所、おしゃれな所」をあげていることからも明らかです。


  実はこのことは、学校生活の中でも様々な活動に影響を及ぼしています。例えばクラス内の係活動では「保健係」と「飼育係」の2つは圧倒的に女の子がやることが多く、やはり伝統的な女性の役割とされている“奉仕と世話”を好むという特徴があります。一方男子は、よくやる活動として「授業中は積極的に手を挙げて発言する」「休み時間は元気に外で遊ぶ」等が女子の割合より高く、男の子には“積極性や活発さ、リーダーシップ”が求められていることがわかります。

  このように子どもたちが抱く「男女観」あるいは「性役割」というものは、大人が築いてきた社会や意識というものが、如実に反映されていると言ってよいでしょう。


  さて日本には古くから「男子厨房に入らず」「男は船で女は港」「男は仕事で女は家庭」等の言葉が残っています。しかしこれらは、親が育てられてきた経験や風習によっていつの間にか創り上げられてきた意識であり、これからの未来をたくましく生き抜いていく子どもたちのそれとは別に考えた方がよいのではないかと思います。女性の社会進出が進み、共稼ぎが普通になってきた現在、互いに仕事や趣味や持ちながら、共にパートナーを組んで生活していく時代が必ず来ると思います。
   前述のように、肉体的な性別は不変ですが、社会的な性役割は、時代や社会の変化に応じて変化していくべきではないかと思っています。                            


  要するに何を言いたいかというと、「男だから~をしてはいけない。」「女のくせに~するな。」という大人たちが勝手に決めた価値基準によって“その子の持っている個性や能力や可能性というものが制限されてはならない”ということです。面倒見のよい保健係の男の子がいていいし、女の子が運動会の応援団長をやってもいいはずです。


  「女の子を女の子らしく育てたい」というのはよいことだと思います。しかし「女のくせに~してはいけない」とか「女なんだからこうあらねばならない」という言葉を使って、無意識のうちに子どもの活動を制限してはいけないと思います。子どもが本当の意味で「自分の性」に誇りを持ち、一人ひとりが持っている個性や特性を活かして、堂々と自分らしく生きていける、そんな社会が来てほしいなと心から願っています。


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