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「しつけ」について考える④(監督から)日誌10/17 06:44

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          齊藤 秀樹  監督

 
 

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2024/09/27

「しつけ」について考える①(監督から)

Tweet ThisSend to Facebook | by:スタッフ
 「しつけ」について考える①  監督 齊藤 秀樹

【「しつけ」とは】
 『しつけ』という言葉は、辞書によると「礼儀・作法を仕込むこと」(新明解国語辞典)また、「子どもが所属するそれぞれの集団にとって望ましい基本的な行動様式、習慣、価値、態度を教えならすこと」(学校カウンセリング辞典)とあります。
 「心の教育」の充実や重要性が叫ばれて久しいのですが、「悪いことは悪いとしっかり教える。世の中には、人としてしてはいけないことがあることを理解させる。…。」という『しつけ』という問題について今週から数回に分けて考えてみたいと思います。

【外側からのしつけ】  
  ペットを家で飼う場合、飼い主は部屋の一角に砂や新聞紙を入れた箱を置き、そこで用便ができるように「しつけ」ます。きちんとできたら餌などのご褒美を与え、できないと叱ったり、時には叩いたりしてできるまで練習させます。ペットをしつけるには、このような方法が最も効果的で、手っ取り早くしつけることができるそうです。  このように『しつけ』には、いやでも何でも無理矢理やらせることによって「慣らしてしまう」(できるようにさせてしまう)という方法があり、これを「外側からのしつけ」と言います。  教師も保護者もそうですが、「この子を何とかしたい」「このままではまずい」という気持ちが強ければ強いほど、手段を選ばずにできるだけ短期間でよりよい成果を求めたくなります。例えば、家庭学習の一覧表を貼りだし、そこにシールを貼って背比べ競争をさせるとか、約束が守れなければ、グラウンドを走らせたり、残り掃除を命じるとか、百点を取ったら小遣いをあげる…の方法です。 このように競争をさせたり、罰を与えたり、報酬を与えたりすることによって、できるようにしていくというやり方は、前述のペットを慣らすのと同じで、時にとても効果的なしつけ法です。  しかしこの方法には、大きな欠点があります。子どもは罰がいやで(報酬がほしくて)やっているわけですから、たとえ一時期その人の前ではできるようになっても、別の場所や違う人、環境によって、すぐに元に戻ってしまうことが多いようです。

【内側からのしつけ】 
 人間の子どもを育てるというのは、ペットをしつけることとは違うのではないかと思います。そこで「内側からのしつけ」をお薦めします。「内側からのしつけ」というのは、簡単に言えば「自分自身の判断基準で、自分からやろうとすること」です。このしつけ法には、次の3つのステップがあります。

①「理解」…何でそれをするのか。なぜしなければならないのかがわかっていること。
②「方法」…どうやればよいのかを知り、やり方を身につけていること。
③「意欲」…自分から進んでやろうとすること。


   例えば「食事の前には必ず手を洗う」ということをしつけたいなら、まずは①衛生面、健康面、マナー等から、その必要性を子どもが納得いくまでわからせます。次に②子どもを水道の前に連れて行き、石けんを使って何度も繰り返し洗わせ、正しい手の洗い方を身につけさせます。③後は、その子が自分からやる気になればよいのです。こう書くと実に簡単そうですが、これはけっこう根気がいる仕事です。「どうしてやらなければいけないの」(理解)と「どうやればいいの」(方法)はどちらかというと解決しやすいのですが、一番やっかいなのは「やる気がしない」「面倒だからやらない」(意欲)という問題です。どうしてやらなければならないのかはわかっているし、やり方も知っている、だけどやらない?…。「ふざけるな!」と怒ってみても仕方ありません。  「子どものやる気を引き出す方法」というのは、詳しく書くと長くなりますので、別の機会に回しますが、要は山本五十六の名言“やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は育たず”ではありませんが、「信じて、認めて、ほめて、励ます」ことを繰り返し、長い目で子どもを見守ることが大切です。             つづく

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