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          齊藤 秀樹  監督

 
 

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2024/07/19

活力は「やればできる」体験から(監督から)

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 活力は「やればできる」体験から 監督 齊藤 秀樹

  子どもには無限の可能性があります。子どもは誰でもよい芽を持っています。私は常々そう信じています。そして私たち指導者の仕事は、子どもの持っている可能性やよい芽を「発見し、引き出し、伸ばし、輝かせること」だと思っています。
 
 さて先日行われた「千葉県小学生陸上競技交流大会」には、SAAから31名の選手が参加しました。結果は男女混合リレーで51秒63という大会新記録で、鍛え抜かれた見事な走りとチームワークを発揮して、他チームに圧倒的な大差をつけて、2年連続の“優勝”に輝くことができました。また5年男子100mでも12秒87という会場中がどよめく走りで、これも従来の大会記録を大幅に更新して“優勝”することができました。子どもたちが誇れるチーム「白井アスレチックアカデミー」にまた新たな歴史の1ページが刻まれたすばらしい瞬間でした。

 ではせっかくの機会ですので全国大会前に、私が「子どもを伸ばし、輝かせるため」に常に大切にしていることのいくつかを紹介します。

【活力ある子どもを育てること】
 走ることが得意でも、苦手でも、適切な指導を受ければ誰でも必ず足は速くなります。そういう意味で私は教育の可能性を信じています。しかし、同じ指導を受けていても記録が飛躍的に伸びて、どんどん速くなっていく子もいれば、少しの向上で止まってしまう子がいるのは事実です。なぜでしょう。私は「活力」だと思っています。活力とは自分から「上手くなりたい。強くなりたい。できるようになりたい。勝ちたい。」という内側からのエネルギーのことです。指導者がどんなに熱心に丁寧に教えても、子ども自身に活力がないと決して伸びません。「活力ある子ども」を育てることが大切です。

【夢を目標に代えること】
    ノーベル賞受賞者で数学者の広中平祐氏はその著書の中で「自分で目標を決め、それに向かって努力するかしないかで、その結果に大きな違いが出る」と書いています。
 よく「夢」と「希望」と「目標」を同じだと考えている人がいますが、実はこの三者には微妙な違いと順番があります。まず「夢」(できたらいいな)を持つことです。そしてその「夢」に向かってがんばり続けることで、可能性が出てきます。可能性が出てくると「希望」(できるかもしれない)という明かりが差し込み始めます。ただこの「希望」は未だ弱い望みなので、これを強い望み=目標に変えていかなくてはいけません。この希望を「目標」(やればできる)に変えることができたときに、人はすごい力を出すことができます。今回の男女混合リレーチームは、明確に優勝することを目標に練習に取り組み「優勝してきます」といって大会に望んだ子どもたちです。目標がもし3位入賞できればよい、だったら勝てなかったと思います。目標が実現できたときの感動・感激体験は、必ず今後の人生の自信になると思います。

【素直な心を持つこと】 
    運動能力や技術は、一生懸命に練習を積み重ねていけばある程度は身につきます。しかし、伸びる子どもの一番の資質は実は「素直さ」です。素直で謙虚な気持ちで練習に臨める子は、多くの人(監督・コーチ・保護者・先輩…)から指導や助言をもらうことができます。またその指導や助言に対して、すぐに吸収し自分のものにすることができます。素直さは子どもを向上、成長させるとても大切な資質だと思います。

 以上のことを常に頭の中に入れてこれからも努力していってください。合言葉は「やればできる」です。これからもSAAはたくさんの子どもたちを輝かせていきたいと思います。会場に応援に来てくれた、たくさんの子どもと保護者、卒業生の皆さん、ありがとうございました。


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