アクセスカウンター1394523
Since 2014/01/06

更新履歴

 

クラブ紹介

手伝いのススメ(監督から)日誌12/27 07:36

          齊藤 秀樹  監督

 
 

監督から

日誌 >> 記事詳細

2025/12/27new

手伝いのススメ(監督から)

Tweet ThisSend to Facebook | by:スタッフ
 手伝いのススメ  監督 齊藤 秀樹

 突然ですが保護者の皆さんに私からお願いがあります。それは、この冬休みを使ってぜひとも「家庭で子どもに手伝い(仕事)をさせてください。」ということです。こう書くとおそらく何人かのお母さんから「そんなことを言われても、うちの子は塾や習い事で毎日忙しく、そんなことをしている暇はありません。かわいそうです。」という反論が返って来ると思います。

    しかしよく考えてみると「かわいそう」と子どもをかばっているつもりでも、実は子どもから「一人前に扱われる喜びを奪っている」のではないかと思うのです。家庭というのは社会生活の一番の基本であり、「共同体」です。家族それぞれが個々の特性や人格を認め合うことで成り立っています。これから社会に出て自分一人の力で世の中をたくましく生き抜いていくためには、まずその最も基本となる家庭の中で“自立”し、家族みんなから“役に立つ存在”として認められることによって、はじめて外の社会(学校や社会)に胸を張って踏み出していけるのです。「あなたの仕事は勉強と運動よ。あなたがよい成績を取ってくれることが一番の親孝行なんだから。後の余計なことは全てお母さんに任せて…。」と上げ膳据え膳で尽くすのは、私から言わせれば単なる親の自己満足であって、それとは気づかずに子どもを自分では何もできない“操り人形”にしてしまっていることにはならないでしょうか。

 ただし、ここで間違えてもらっては困るのが、家の仕事や手伝いをさせることは親が楽をするためだと思いがちですが、それは全く逆です。子どもに任せる(やらせる)というのは、楽どころか返って邪魔なことが多いものです。だって自分がやってしまった方がずっと早いし、きちんとできるからです。そういう意味で、子どもに任せるというのはとても根気と忍耐がいる仕事(子育て)です。

 クラスの中でもそうですが、クラスの仲間や先生から頼りにされ、一人前の人間として認められ、みんなの役に立っているという「存在感」や「有用感」を持てるということは、子どもにとってはこの上ない喜びです。

 マザーテレサが「人間にとって一番不幸なことは、お金がないことでも病気になって死ぬことでもない。誰からも相手にされないことだ。」と言っている通りだと思います。
どうぞこの機会に手伝いをさせてください。家庭での手伝い(仕事)は子どもの重要な子育て(教育)だと思います。

07:36 | 投票する | 投票数(23)