アクセスカウンター1252910
Since 2014/01/06

更新履歴

 
表示すべき新着情報はありません。

          齊藤 秀樹  監督

 
 

監督から

日誌 >> 記事詳細

2025/03/21

SAAっ子よ 大志を抱け(監督から)

Tweet ThisSend to Facebook | by:スタッフ
 ‘光陰矢の如し’と言われますが、2024年度も明日が最終日です。活力あふれるすばらしい子どもたちと過ごしたこの一年、あまりにもたくさんの思い出がありすぎてとても一枚には収まりきれません。
 長い間ご愛読いただいたこの「監督から」も今日で最終号とさせていただきます。保護者の皆さんの多大なるご理解ご支援、本当にありがとうございました。

  
SAAっ子よ 大志を抱け  監督 齊藤 秀樹
 昭和の初期に、一握りのエリートたちが、国民の意思をかえりみず、日本を軍国主義へと導き、戦争に突入させました。その結果、日本は敗戦のどん底を味わうことになりました。その反省から、日本人は心のどこかで立身出世を否定し、人間は誰もが生まれながらにして平等なのだから、特定の人間が権力を握ることはよくないという意識を持ってきたような気がします。しかしこの考え方は専制的なリーダーの在り方に問題があるのであって、人の上に立つリーダーはいらないという、「リーダー不要論」ではないと思います。会社でも、学校でも、地域でも人間が何人か集まれば、その中にリーダーシップを取る人が必ず生まれます。したがってリーダーのいない集団とか組織というのは、実際にはあり得ないのです。

 しかし今の子どもたちを見ていると、人の上に立つことを嫌い、他人からできるだけ目立たないように行動し、みんなと上手く合わせることをよしとする傾向があります。そんな子どもたちに「大志を抱け」とか「大きな夢を持て」なんていってもピンとこないことが多いようです。最近の子どもたちに将来の夢や希望を聞いてみると「普通のサラリーマン」とか「のんびりとした穏やかな家庭の主婦」なんて答える子がいかに多いことか。そんな中「大会社を立ち上げ社長になる」とか「総理大臣になって日本を変える」なんて言う子がいると、すぐに「冗談はよせ」「無理無理」なんて笑われ相手にしてくれません。大きな夢を持ち、それに向かってがんばることが悪いはずがないのに…。

 私たち大人は、長い人生をもう半分近く歩いてきてしまったので、今からやり直すことはかなりの勇気がいりますが、たかが10年くらいしか生きていない子どもたちには、これから先、できないことなんかないし、叶わない夢なんかないと思います。可能性は無限に広がっていると思います。言い換えれば、未来に大きな夢を持てるということが子どもの特権と言ってもいいかもしれません。

 世の中には、包丁一本で世界を渡り歩き、アメリカで大人気の和食レストランを経営している人。パリで美容室を開き、大成功をおさめた人。国連に入り世界の人々のために働いている人。…。こういう人を見ていると、日本なんていう小さな枠を超え、出身や学歴なんかに頼らず、自分の頭と体一つで努力さえすれば何でもできるんだなと思います。もちろん派手で大きなことをすることだけが人生の価値だとは思いません。報いられることの少ない職場を必死で守り抜く人や、人のために自分を犠牲にして尽くす人なども、考えようによっては大きな生き方だといえるかもしれません。

 人生の成功者になれる人はほんの一握りかもしれません。しかし子ども時代に立てた“青雲の志”は自分の人生にとって必ず大きな財産になります。小学生のころから夢を持たず、目標達成のための努力もせず、人生をオリてしまっている子どもたちに、小さくまとまりがちな子どもたちに、大きな夢や希望を持たせ、自分の人生は無限に開かれているんだということを教えてあげたい。それが私たちの大人の役割だと思います。
                                    完

09:12 | 投票する | 投票数(73)